孤高のはてな人

基本的にあまりダイアリーを見て回るようなことはしてないのですが。
時折、どうしてこうも、はてなダイアリーを使っているような人は、何かにつけて批評したがるのか、と思うことがある。

自分の場合は、傾くだけ傾いていくある種の情報に対して、どこかに投げたいものを書く場にはなってるけど、私的なことは別にしてる。

で、少し前もちょっとブクマを覗いて、相変わらず夥しい量のブクマがついてた記事
http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000028042008
を見て思ったこと。

これも、記事見てある程度いろいろ思って、結局だらーっとブクマ見て納得。
みたいな感じだったけど、まあブクマなんか使ってる人は、そんな風な使い方で腑に落ちる答えを当り障りなく探ってるんだろうなと思いつつ。

まあ、自分の答えとしては、「無料」がどうとか言ってる時点で、それは配信側な意見なわけで。
ユーザーの側の意見として言えば、本当に"無料"だとか思ってネットでいろいろやろうとすると、適正な手段でその"無料"と思っていたコンテンツ(音楽配信なり)を手に入れようとすると有料であるという壁にぶち当たる。

そこで、一番最初の入口が"無料"だった人間が、P2Pに走ったり、YouTubeに走ったりするわけで、そういう意味ではここ数年でやっとネットやってる人間に対する見方も変わったと思うけど。

で、そもそもこの人が話の起点に置いている「コンテンツ無料」なんてことに共感を得ないまま読み始めるのだが、そうすると、結局この人は自分の話をしてるのだなと思い、そうして見てみるとエイベックスの人間なわけである。

エイベックスといえば、いわゆる看板は浜崎あゆみ倖田來未、最近はEXILEも入りますか?
な、わけだが、「浜崎の新曲(talkin' 2 myself)着うた無料配信!」とかってTVCMとかまで使って勝手に大々的にやってたのはおたくらじゃないのかと。

で、その頃どんな状況だったかというと、浜崎は突発性難聴で耳が聴こえなくなり、倖田はメディアに出ることなんて考える暇もないまま、酔っ払いのようなトークで見てる人が喜ぶと勘違いし始めてたわけである。

倖田の件は別にしても、浜崎の件は言うなればエイベックス側の管理体制がずさんだったからと思っている自分としては、そうやって小難しいことばっかり考えて現場で「体調悪いんですけど」って言っている人間を何ともできないで、人間的なことがどうとか言うのかといった感じで。
おたくのとこはエラそうに言ってるけど、何もできてなかったよね。
という感じでしかない。(まあ株価に関する移籍報道とか見てると、その中で浜崎が特有のヒロイズムを発揮したのかは知らないが)

で、そういうことが起こっているのに、他人事とばかりにこんな記事をせっせこと書いて、確かにそのことが企業としては大事なことかも知れないが、いわゆる浜崎をカリスマとするような一部の人間にとっては、「あゆの為に」と思って動く情熱が冷まされて、事務所への不信感になり、またそれを逆にユーザの声として認識し、再び「あゆは好きにさせておけばいい」という方法論がマニュアル化され、管理してるはずのコンテンツが「結局勉強ばっかりしてる人には理解できない」みたいなこれまでの状況と変わらない感じになる。
で、こういう経済学とかいうのにかこつけたように男ではなくて女性には厳しいスケジュールをひいて悲劇のヒロイン的売り方に至る。それを甘んじて受け入れるように、いろんなニュースやらが世の中に出回っていて、「その曲で楽しいのは言葉書いて声出して鬱憤晴らすような本人だけじゃないの?」と思わなくもない。
同じavexの稼ぎ頭として出荷枚数を大々的に出してくる最近のEXILEの方はコラボやらなんやらで妙に自分らが楽しいだけじゃないかと思うようなことが多かったが、ここに世の女性の弱さというか、まだまだ大して何もしてないような男が浜崎見て女を語るような男尊女卑みたいなのが残ってるのかなという気がする。

ああ、なんか言いたいことがズレてる気がするけど、面倒臭いからここらへんでいいや。

まあ、そうやって「コンテンツは無料」だとか言ってみて、目新しいさばかり追いかけて振り回せる世間ももうないと思うけど。


そんで、ブクマの方はなんか知らないが、どっからか「イケメン」というワードが割り込んでくる。
まあ多分それは記事の内容とかどうでもいい人間がいるってことでしょうね。
んで「原価がゼロにならないビジネスの繁栄」とかいうことが出てくる。


それはいいとして。

ここまでくると、普通はそのブクマをつけてる何百人という人にとって、そんな「無料コンテンツ論」なんてものは実際に関係ある人なんてほとんどいないはずで。
にも関わらず、ああだこうだ言おうとする。

その時点でよっぽどな時間の無駄遣いなわけですよ。
はっきり言って、そうして考えてることが解決したとして、それがあなたの実生活にフィードバックするのですか?そんな時間あるなら、もっと自分のことやったらどうですか?という感じさえする。

そして、自分達で書いて考えるということばかりが先行して、例えばそのことに関してよくできている書籍や創作物に対して度外視する傾向がある。

はてなの人間はそこが怖い。

自分も一ユーザーとして意見を言ってるだけなんだ、といった感じで、実はいろんなことに必死になろうとする。
そして、「そんなん言うてもそれを選んで使ってるのはあなたじゃないですか」と言いたくなるようなタイミングで、とかく不親切なサービスである「はてな」という会社をいじりはじめる人間が出てくる。とかく物事を真芯で捉えることがなく、タイミングをあえて外そうとする人間が多いのである。
面倒臭い人間関係だなーと思う。とりあえず自分は御免だ。


そう考えてると、時々大して興味も造詣もそんなに深くはないのにいいエントリを書いてしまった人間を見てしまうと、自分が前に書いた

「休みたいなら辞めろ」発言
http://d.hatena.ne.jp/kazkichiki/20080427/1209327937

雨宮処凛に被る。
自分としては、エントリを書いてアップした時点で答えが出たものが、コメントやブクマで広がっていき手に負えなくなったところで簡単に切り離す様子を見ると
「コメントやブクマでちょこちょこ言わんと、書いてみたらいいんや」
という気持ちが見え隠れする気がするのである。

自分で生み出しながら、望まない緊張関係。
そんなものを欲しがる姿勢が、暇なはてな人のような気がするのでありました。